毒沼広がる湿地帯の大空洞に住むドラゴン
いかにも魔法や呪術の類を使いそうだぞ!
空間に作られた「空隙」、深淵があるのならばそのような色になるだろう、というほどに。
目も眩むような漆黒。
緩やかな呼吸に伴って明滅する蒼の紋様が全身にぐるりと廻り、あらゆる生き物を超えた叡智を宿す瞳は同じ魔の色に爛々と輝いていた。
「彼」は魔術を好む。
竜が好む財宝のなかでも、彼は魔術にかかわるものしか奪わない。
それ以外のものなど野蛮で価値がないのだというように、魔術書、魔石、果ては魔道を極めた者たちが住まう塔そのものを、そのまま食らった。
けれど「彼」が魔術を行使したところを見たものは、誰一人いない。
それを見せる価値のあるものなどどこにもいないのだというように、「彼」は邪悪な竜を倒すべく立ち向かう勇者たちを、その牙と爪で、憂うようにして殺し続けるのだ。
だって魔術使えないんだもん。
【暗黒竜シンクホール】
シンクでいいよ。
いかにも魔術を使いそうな外見でいかにも魔術を好みそうな場所に住んでいていかにも魔術師然とした鬱々とした性格のドラゴン。
だが不器用なので魔術は使えない。
本人…本竜としては、人間に使えるものが自分に使えないわけがない、と思っているので、使える魔術を探して今日もいろんな魔法書を試す。
不器用なので彼の魔力はだいたい全部物理攻撃とか魔法防御につっこまれていて、他者の魔法は効かないし下手に触るといろいろ壊す。
もうほんと意味わかんない。なんで使えないのかほんと意味わかんない。
不器用なだけ。
特に隠された理由とかはない。
一番やっかいなやつ。
超越者のような泰然とした態度で生きているが、同族相手にはけっこうキレやすい。ギャワワワー。
もし人間になるとしたら、やっぱりいかにも魔術師然とした黒髪長髪ローブの鬱々とした男だと思う。そして殴る。
まあ魔法使えないからつねにドラゴンなんですけど。
一人称・私
二人称・お前
三人称・二つ名など
COMMENT FORM